和気 健さん

岡山市 市議会議員

1970年 工学部 土木工学科 卒業

今でも忘れない、櫻井先生のお言葉。

高校のころからラグビーひと筋だった私。広島工大での4年間を振り返ってみても、やはりラグビーにひたすら打ち込んでいた印象が強いですね。当時は広大がライバルでなかなか勝てなくて悔しい思いをしていたものです。

日々の勉強や研究という点では、お世話になったのは土木工学科の櫻井季男(すえお)先生です(櫻井 春輔前学長のお父様)。講義の内容もさることながら、その合間に、折に触れ、人生訓のようなお話をされることもしばしばで、中でも心に残っているのは「土木は、人の和なんだ」というお言葉。

みんながひとつになって力を合わせなければ、橋も道路もつくれない。そんな意味合いでおしゃったひとことですが、実際に働くようになってから、仕事の現場でいかに人の和が大切か、それを実感することがとても多くありましたね。

より広い意味での街づくり。それを目指して市議に立候補。

卒業後は、親の勧めがあって土木職として岡山市役所に入庁。以来、28年間、都市計画に携わりました。

岡山市西部地区の区画整理事業に取り組んだり、山間部に山歩きを楽しめる拠点(研修施設や展示施設など)を建設したり、と実にさまざまな仕事を体験しましたが、こうした業務とともに、役所に勤めている関係で、市議会に接する機会も多くあり、年月を経るほどに、自分の中で地方自治への関心が高まっていきました。土木も街づくりなら、地方自治も街づくり。より大きな視野から地域社会に貢献したいという思いを抑えることができなくなり、平成10年に立候補。

政治は素人で、その世界に人脈もコネもない中で無茶をしたものだ、と今改めて思うほどですが、何とか当選し、現在に至っています。

豊かな社会を育てていくために。

市議会議員としての私の何よりの信条は、情報公開を徹底すること。密室で物事を決めてしまう古い体質を改め、「議会で今、何が検討され、どう動いているのか」を市民の誰もが理解できるシステムづくりです。そのために今、公民館を中心に地域でのミニ集会を積極的に開いて、市政の状況について皆さんと話し合っています。

冒頭でご紹介した櫻井先生のお言葉ではないですが、「街づくりは人の和」、そんな気概で毎日、仕事に取り組んでいます。

より広い視野から物事を考えてほしい。それが工大生への私からのメッセージです。グローバルな視点で見ると、日本の社会には奇妙なコトがたくさんあります。

若いエネルギーで、そのひとつひとつを変え、豊かな社会づくりに貢献できる人材に育ってください。