槙島 裕二さん

株式会社住建産業

住宅構法開発室 勤務

1997年工学部土木工学科

建築工学コース卒業

好きな分野で、力を試したい。

叔父が建設業界で働いている影響もあり、何かスケールの大きなものづくりに取り組むのが、子どものころからの夢でした。それで、広工大の土木工学科建築工学コースを選択。ゼミでは鉄骨の溶接部の強度について研究を繰り返していました。

建物などの構造そのものに興味があったんです。ですから、就職先も構造関係の研究ができるということから、住建産業に決めました。住建は私が研究していた鉄骨ではなく、木造系の企業でしたが、当時は構法開発の仕事を立ち上げたばかり。

好きな分野で、自分の力を思いっきり試してやろう。そんな気持ちで入社しましたね。

広工大では、臨機応変な思考力が養えた。

私の部署である住宅構法開発室の仕事は、柱や壁、梁、あるいは基礎などの軸組を考え、図面を作ったり、新しい構法を開発すること。

木造住宅の世界は、伝統は長いのですが、これまでほとんど職人さんたちの経験やカンに頼っていたため、構法に関しての客観的なデータがあまりない。そこがこの仕事の難しいところなのです。

しかし、難しいからこそ、チャレンジする甲斐もあるというもの。試行錯誤を重ねながら、毎日奮闘しています。広工大時代に学んだことが知識的には直接結びつくわけではありませんが、数多くの実験に取り組んできたおかげで、その方法を決めたり、実験の計画を立てたりする時の判断力や思考力を4年間で身につけることできたのが大きいと思います。

どんな状況にも臨機応変に考えられる。そこが、今の私の強みでもあります。

木は、再生可能な天然資源。

たまにですが、広工大に行くこともあるんですよ。ゼミを担当していただいた高松先生の研究室で、構法に関する実験についてアレコレ相談しています。先生とは建築学会でお会いすることも。また、当時のゼミで建設業界に進んだ同級生もけっこういて、時々電話して情報交換しています。
こうした、人のつながりとか、ネットワークの強さもやはり広工大の良さかもしれませんね。

仕事に関するこれからの目標は、木造住宅をとにかく究めていくこと。
鉄骨や鉄筋コンクリートと比べた木の魅力は、植林などにより、それが唯一再生可能な天然資源であるということ。木の特性を知り、それを最大限に有効活用できる構法を見つけ出したいですね。