河野 佐知さん

大光電機株式会社

TACT東京デザイン課勤務

1998年 環境学部 環境デザイン学科 卒業

2000年 環境学研究科 地域環境科学専攻修了

1年生時の講義で、将来の目標を見つけた。

中学のころから、インテリアコーディネーターに憧れていました。そして広工大に入って1年生時の講義で照明デザイナーという仕事があることを知り、本気で目指そうと思うようになりました。大学院に進んだのも、この夢を実現するためにもっと実力を身につけたかったからです。

大学時代、院生時代ともにゼミの先生のもとで、住む人、暮らす人の視点に立った、空間や照明のあり方を考えることの大切さをたっぷりと学びました。

また私が取り組んだ研究は、「住空間の形態により、人の空間の把握の仕方はどう変わるか」がテーマ。実験やアンケート調査を徹底することで、空間の快適度を数値式で表すことができました。
ちなみにこの研究は現在では、ゼミの後輩たちが引き継いでくれています。

灯りの使いかたひとつで、空間の雰囲気が変わる!

大学院での努力のかいもあって、私の夢はかないました。現在は照明器具メーカーのデザイン課に勤務。照明デザイナーとしての道を歩き始めたばかりです。

仕事では、建築を活かし雰囲気のよい空間にするにはどんな種類の照明器具や手法を使うべきかについて考えながら、各種の商業施設やマンションなどの配灯計画を担当しています。オレンジ色の光、真っ白な光、といった具合に、灯りのあり方ひとつで、空間の雰囲気がまったく変わる。そこがこの仕事の面白いところです。

仕事でこれからぜひチャレンジしてみたい分野と言えば、飲食店の配灯計画です。飲食店の場合、店の個性が割合にはっきりしているため、そのコンセプトに合わせて、いろいろな種類の灯りをコーディネートできるし、そのぶんユニークな空間づくりができると考えています。

人にも環境にも優しい光であること。

工大で勉強して良かったなって思うのは、モノゴトを体系的に順序立てて考え、それを人に分かりやすく説明できる力を身につけたこと。というのも、できあがった配灯計画をクライアントにプレゼンテーションする際には、この力が特に要求されるからです。

また、計画やデザインだけでなく、自然や地球の環境問題についても幅広く学べたこともとても役立っています。

私の仕事の分野にも、灯りが拡散することで周辺に影響を与えるといった「光害」の問題があります。人にはもちろん、周辺環境にも優しくて心地いい、そんな灯りを空間に合わせてプランニングしていくことが、これからの目標です。

そして、いつかは照明を通していろいろな地域のまちづくりに参加し、まちの活性化のお手伝いをしたいと思っています。