2015年度 学生受入・接続教育部門の活動報告

(HIT教育機構通信 第44号掲載)

2015年度活動報告

入学前教育の評価と見直し

【成果】

3月実施の入学前セミナーについては、全科目において対面指導での受講を促すとともに、物理クラス(広島会場)を履修歴の有無によってクラス分けして実施した。さらに、数学でのクラス分けを見据えて、数学の履修歴を調査した。AO入試合格者対象のLetter & Brush-upと全推薦入学予定者を対象とした専門分野Letterについては、7月に説明会を行って、返却が入学後となる専門分野Letterについては確実にコメントがつくように、今年度も具体的に返却方法を例示した。また、Letterと専門分野Letterとのあいだで、課題のボリュームの適切性について問うアンケート結果にひらきがあることから、特に専門分野Letterのボリュームについて再検討を促した。あわせて、次年度に向けて、上記のような入学前教育について、他大学の入学前教育状況を調査した上で、全学的なカリキュラム改訂、特に入学後の基礎教育体制との整合を考慮しながら、実施方法や内容を再検討した。

【課題】

入学前セミナー、AO入試合格者対象のLetter & Brush-up、全推薦入学予定者対象の専門分野Letterを含む入学前教育と入学後の基礎教育体制との整合を図っていかなければならないが、入学前教育の実施の多くの部分を教育学習支援センター教員が担っている現状では、主な業務(センターでの学習支援)との兼ね合いなどで制限があり、入学前教育へのICT利用の可能性などを検討する必要がある。また、Letterと専門分野Letterによっている専門科目への導入教育については、基礎科目を学ぶモチベーションの一層の向上を図る意味でも、適切な強化が求められる。専門分野Letterのボリュームについては、引き続き注視が必要である。

工大高校との連携強化に係る方策の検討及び実施

【成果】

工大高校からの入学者に対する支援強化に向けて、情報交換の必要性を工大高校とのあいだで確認した。また、工大高校からの入学者に対する入学前セミナーについては、特に対面指導を徹底して3月に実施した。工大高校からの入学者の動向調査については、その実施を資料・教育IR部門に移した。

【課題】

工工大高校からの入学者の動向調査結果に基づいて、特に工大進学クラスとの交流を行うとともに、いっそうの情報交換を進めて、連携強化を図る必要がある。

初年次学生の学習意欲の意識調査に関する検討

【成果】

初年次学生の学習動向分析については、その実施を資料・教育IR部門に移して、教育学習支援センターの利用実態の把握に努めた。教育学習支援センターは、あらゆる成績(GPA)層の学生が利用しており、成績よりも学科や入試区分によって利用状況に差があること、利用者の単位取得率は非利用者よりも高いことが分かった。

【課題】

初年次学生の学習動向分析においては、自己発見レポートの分析結果を利用することが有効であるが、そのデータは多岐にわたっており、諸データをどのようなかたちで採り入れるかについて研究を進める必要がある。

教育学習支援センターの機能強化に係る調査、研究

【成果】

資料・教育IR部門で、初年次学生の学習動向分析の一環として、教育学習支援センターの利用実態の把握に努めた。また、当センターの教員が主体として実施している夏季補習講座について、受講実態を調査するとともに、受講の有無と後期開講の再履修クラスの単位修得状況の関連性を分析した。

【課題】

全学的なカリキュラム改訂、特にフォローアッププログラムとの連携を視野に入れながら、教育学習支援センターの機能強化を図ることが必要である。教育学習支援センターの利用実態から、本来利用すべき成績下位層に対するさらなる利用促進策が必要であることが判明した。